手帳の魔力(歴史に裏打ちされる手帳術)

雑貨/道具




なそは手帳に人生の希望を見出す

「虚勢を張りたい場合、男は高価な皮の手帳を持ち出すもんだ」みたいなことをアメリカの刑事ドラマ「NCIS」の登場人物トニーが言っていて、それが伏線となり事件解決に繋がるといった話があったように思う。

しかし、虚勢であろうとなかろうと手帳という存在はかっこいい。どんな手帳であれ、生活・人生が感じられる文字で埋まった手帳はかっこいい。学生手帳であれ、会社支給品であれ、必要に応じた文字が必要に応じて書き込まれている手帳は皆かっこいい。
そして手帳を買うときに、なそはいつも夢を見る。
”この手帳を文字で埋め尽くした頃には、きっと仕事が成功しより豊かな人生になっているはずだ”と、儚くも切実な希望を手帳に見出す。

今年なそが使っている手帳

この手帳は、Delfonics-デルフォニックスの2018年1月始まりもの。A5サイズで記入するスペースはたっぷりある。この手帳に三菱鉛筆ジェットストリーム4色ボールペンを使って書き込むのが、今現在のやり方。主に仕事に関する全ての事柄をこのノートに書き込んでる。
なそは使う手帳を決めていない。手帳を選ぶ基準は、下の写真のように段々になって「1月」「2月」とか一発で開けるタイプであることが唯一の条件。あとは小さすぎないとか、感覚的に決める。
この手帳は、路線図になその使う日本の駅が載っていないのに、パリ(Paris)の路線図が載っている。でもスノッブぽい雰囲気を感じないところが、好もしく気に入ったので買った。
 

仕事が出来るようになる手帳の使い方

手帳の使い方によって能力が上がるとは思わないが、使い方によっては自己の能力を最大限発揮できるようになると思う。
手帳の使い方は人それぞれという前提で、なその経験上大事なことは、以下の2点。
①とにかく書き込むこと
②とにかく見返すこと
これに尽きると思う。

とにかく書き込む

情報の価値をその場で判断せず、とにかく書き込みまくる。情報、出来事、思考。毎日のログを手帳に完全に残す。
どこかに書いてると思ったら書いてなかった、という事態を避けるべく全てを書き込む。または思い出した時に書き込むという作業を逐一意識的に行う。
この蓄積が価値を持つことがある。
科学的発見は粛々とデータを取り続けることが前提であり、私サラリーマンも丹念にログをつけることによって何かを生み出すことができるかもしれない。
何より、手帳のびっしり書き込みされたページが人目に触れた時、それだけでなその心はとても満足する。正直な話、それが目的でやっている部分があることは否定できない。

とにかく見返す

そして書き込むこと以上に重要なのが、何度でも見返すこと。いつでも何度も見返していると、事柄の重要性に関わらずノートの内容が瞬時に思い出せるようになる。
短期記憶から長期記憶まで確実に情報が引き出せる状態の為、少なくともルーティンではミスの少ない卒のない仕事ができるようになる。
またこの土台があれば、いつしか情報が頭の中で整理され自己の能力を発揮する可能性が、高まる。
また、書きとめた自己の思考も何度も見返していると、底が浅いことに気づくことができる。手帳を見返すことは、より熟考することに繋がり、思考が洗練する。これによりアイデアや創造性にも繋がる。
以上が個人的経験に基づく手帳の合理的な利用方法となる。

手帳の弱点

手帳の弱点は
①一覧性がない
②検索力の低さ
この弱点を補完する為に常なる見返しが必要。少なくとも、どこに記載されているかは暗記しておく必要がある。暗記が出来ていれば、情報の整理もある程度頭の中でできる。
それと並行して電子的ツールで整理・保存をし、ナレッジにすべきものはまとめておけば、弱点もかなり補完できる。

手帳の歴史と人間

いつの時代から手帳はあったのか。奈良時代の木簡には手帳の要素がある。紀元前2500年頃チグリスユーフラテス川のあたりで暦を開発した支配者層も、どうにかして記録をつけたはず。それも手帳の要素を持っている。だから広義の手帳は文明が始まった時から存在していたのではないかと思う。
現代のような帳面や電子データでなくとも、人間はとにかく日々の出来事を記録し続けて生きてきた。
だから、手帳に書き込んで見返すというのは、人間として普遍的な行為であって、歴史の上に眠る先人達も同じことをしてきたということだ。
目の前に綺麗な手帳を置かれると、それに日々の出来事を書込みたいと思うのは人間として自然な欲求なのかもしれない。
そして、(広義の)手帳に記録し続けたからこそ人類の発展があったのであれば、手帳に書きつける行為そのものに個人の能力が向上する要素も含まれているのだと思う。
そうであれば、なそが上で述べた、「とにかく書き込み、とにかく見返す」といった手帳利用術も理に適っているし、あえて述べるまでもない当たり前のことかもしれない。

手帳の魔力

手帳の魔力とは、遺伝子に刻み込まれた、人間の営み。種の繁栄の為に、自己保存の為に、ログを残せ保管しろ、ログを見返せと、遺伝子がいつでも命令している。

紙でも電子でも構わないが、手帳を手にすると精神が高揚する。

そして紙の手帳の場合、第三者の目に触れる現実的危険性がある、という点がむしろ魅力で、いつか第三者に見られてしまうという妄想がむしろペンを走らせる。その意味で人目を気にする低俗な人間ほど手帳を使うべきと言える。

一度手帳の魔力に取り憑かれると、手帳に何か書きたい欲求を抑えられなくなる。手帳に何かを書く為には活動をしなければならないわけで、アポを入れ人と会い次の予定を入れ、思索が深まり、アイデアを書き込み、イベント会食旅行、とにかく何か予定を作ったり頭で考え続けないと、手帳を埋め尽くすことはできない。そのため手帳に書き込む為に活動するようになる。
この目的と手段が逆転する現象が、まさに手帳の魔力であり、人間は手帳に書き込むことによって力を手にし発展して来た。
もはや手帳を軽視することは歴史に対する冒涜と言っても過言ではない。太古の昔から存在する神聖な手帳の魔力に大人しく従い、僕達は手帳を買い、毎日の記録を手帳に記し続け、遺伝子レベルの欲求を満たし、種として個人としての発展に繋げなければならない。
なそのモレスキンみたいな108円の手帳

手帳はA6がいいと思う

なそが使っている、デルフォニックスの手帳はA6サイズで、1年間の見開きがまずあり、そのあとは1か月の見開きがあってその1か月分の一週間毎の見開きが続くという構成。
A6というサイズがあれば、どんなに立て込んでいる日でも何とか入りきるし、予定がない週も無理やり埋めることができる。社内で持ち歩くにも会議に持っていくのにも嫌味のない大きさだし、何となくビジネスパーソン感を味わうことができる。手帳でさりげなくできる男を演出してしまうのは、なそが日本男児であろうとも仕方のないことだ。人間だもの。

そしてこの、三菱鉛筆JETSTREAM4色ボールペンがここ3年ほどの定番で替え芯を補充しながら利用している。本体はピンクばかり3本持っている。黒と赤と緑のインクの出がかなりいいのではと、満足しており、なその手帳ライフのお供となっています。

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感想(97件)

↑ ボールペンなのに感想の件数が多いのはすごい

以上、人目を気にする軽薄な性根すら人間の成長に繋げてしまう手帳の魔力についてでした。さようなら。

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